初心者ママ。産後の抜毛対策は？

■　初心者ママ。産後の抜毛対策は？


赤ちゃんを産んだ後。大きな仕事を成し遂げた～っと、ほっと一息も束の間、身体に異変がおきていることに気がつく。

お風呂でのシャンプーの後、排水口を埋めつくす黒い物体に思わず悲鳴を・・・。
そうなんです。産後の抜け毛は、つい叫びたくなるほどホラーレベル。

人によっては、髪の毛のみに留まらず、眉毛まで薄くなってしまうケースもあるとか。

シャンプー時どころか、手で触っただけなのにスルリと抜け落ちてしまう毛。日々薄くなっていく頭頂部を見るたび、「このままハゲになるの？」と、真っ青になるママ・・・実はこれって珍しいことではないのです。

抜け毛の量は、女の子よりも、男の子を産んだママの方が多いという。赤ちゃんの男女差が抜毛に影響を及ぼすといううわさもあります。

誰にでも起こりうる産後の抜毛。なぜ、出産後のタイミングでゴソッと毛が抜けるのでしょうか？
今回は、抜毛の原因とその対策法についてです。


■　産後に毛が抜けるのってナゼ？


ご存知のとおり、髪の毛にはサイクルがあります。毛穴から毛が生えて伸びるのが「成長期」。成長が止まって抜けるのが「退行期」そして、次の毛が生える準備をするために毛根を休ませるのが「休止期」。この３つが、髪の毛の生え変わりサイクルです。

妊娠は女性の体にとって大仕事です。妊娠すると、赤ちゃんのベッドになる子宮の発達を促すために、女性ホルモン“エストロゲン”が胎盤に大量に分泌されます。このエストロゲンには、コラーゲンの生成量を増やして髪の毛の成長期を持続させる働きがあります。このため、妊娠中は髪の退行期が抑えられるのです。

ところが子供を産んでしまえばエストロゲンはそれほど必要ではないので、エストロゲンの量は急激に減少します。その影響を受けて、凍結されていた「退行期」が始まります。本来ならば、妊娠中に抜ける予定だった髪の毛が突然、退行期から休止期に入るため、一気に髪の毛が抜けていくわけです。

触っただけでも簡単に髪の毛が抜ける・・・というホラーが開始されていくのですが、それは、妊娠・産後によるホルモンバランスの影響が原因だったというわけです。


■疑問　　このまま薄毛になるの？

元々抜けるはずだった髪の毛が、一気に抜けただけのことです。ある程度抜けさえすれば、抜毛セールはおしまいになります。産後の抜け毛期間は、産後３カ月～９カ月ほど。ホルモンバランスが正常に戻れば、抜け毛も徐々に回復します。子どもが１歳になる頃には新しい毛が生えてきます。放っておいても自然に治るものなので、気にしないでください。

気になるケアですが、妊娠前に抜け毛の問題などがないならば、頭皮を清潔にするといった通常のケアをしていれば十分です。特別なケアは必要ありません。それどころか害になります。この抜け毛の時期に、慌てて余計な刺激を与えるとかえって毛が抜けてしまうこともあります。

出産とスグ後に続く子育てのおかげで体力が衰えているのは確か。ブラッシングの回数を控えるなど、やさしく頭皮をマッサージする程度にとどめておくとよいでしょう。


■疑問　男の子を産んだママのほうが抜け毛量が多い？

ウワサは一片の真実を含んでいるといいますので、完全なデタラメとは言い切れません。でも、産後の抜け毛の本数と、出産した子どもが男女の違いの関係を割り出したデータはないと思われます。どこの機関も実施していないことを言い換えれば、身体に影響を与えるほど心配する必要なないということ。産後の抜け毛に子どもの性差は影響しないはずです。


■　産前からできることは？

出産後の一斉抜毛という現象はいわば自然の摂理。
妊娠の前に特別なことをしたからといって、全く抜け毛がおこらないようにすることはできません。もしも何かやりたいのであれば、健康になることです。頭皮にも栄養が届くように、いつも毎日、栄養バランスのよい食事、睡眠をしっかりとる。そうした一般的な健康管理こそが穏やかなテイクオフを支えてくれるものです。


産後は、赤ちゃんへのお世話で慣れないストレスを溜め込みやすい時期。髪の毛が抜けて焦る気持ちはわかりますが、待っていれば回復する一過性のものです。ゆったりした気持ちで過ごすことが大切です。

髪の毛を短くカットする人も多くみかけます。ゴッソリ抜けた毛を見ると精神的なダメージも大きいので、気分的なものかもしれませんが、短いほうが見た目の抜毛は少なく感じられます。

タグ：産後 抜毛